ここでは、衣類の保管方法を繊維や衣類ごとに分けていきます。
基本
まず、基本的な事から、少しの間でも着て外出をした衣類には汚れや虫がくっついているかもしれません。
ですから、クリーニングした衣類とは別々のタンスやクローゼットに防虫剤を入れて保管して下さい。
なお、湿気が多いお宅は防虫剤とともに湿気取りを置くと効果的です。
動物繊維
動物繊維から作られてる「ウール・カシミヤ・アンゴラ・シルクなど」が一番「虫」にねらわれます。
皆さんも一度は経験しているのではないでしょうか。
知らない間に開いた小さい穴を!衣類を構成している繊維の一部でも動物繊維が含まれていたら同じ注意をしてください。
そこで、当店では衣替えの時季には写真の様に動物繊維で出来ている「セーター・マフラー・ジャケットなど」複数枚をチャック付きのビニール袋に防虫剤入れてお渡しをしております。
これでもう大丈夫です。
お得意様の中には、コートや背広(スーツ)までもたたんでチャック付きのビニール袋を指定されることも有ります。
衣替えが楽だと評判です。
植物繊維
植物繊維から作られる「綿・麻など」ですが、基本的には虫にやられる事はめったにありません。
しかし、皮脂が残ってたり湿気が多い場合は黄ばみがでたりするので、しっかり洗ってから仕舞いましょう。
化学繊維
化学繊維からつくられる「レーヨン・キュプラ・テンセル・アクリル・ナイロン・ポリエステルなど」あります。
基本的には虫にやられる事は無いと言われていましたが、最近では化学繊維も虫による穴が開けられたと言う報告もありました。
防虫剤を入れておきましょう。
着物
着物の保管は一番気を使います。
ほとんどの着物が絹でできているからです。
その着物を入れる箪笥は桐製が良く、湿気から守ってくれます。
しかし、年に数回乾燥した日に虫干しや防虫剤で虫害から守るやり方が必要です。
虫干しとは、箪笥から着物を出して少しの間ひろげてまたしまう。
これが大変です。
そこで最近、着物パックなるものが出来ました。着物の丸洗いや洗い張りの後、着物や帯を特殊なビニールに特殊なガスを注入し密封します(¥3500~)。
これで暗所での保管で10年程面倒な虫干しから開放されます。
着なくなった大切なお着物には最適な保管方法ができました。
毛皮・皮革
毛皮・皮革の保管は、温度10ー15℃、湿度45-50%が適しています。
4-9月の間にカビや虫害が起こりやすいと言われています。
とくに、皮製品は湿気に弱く「カビ」には気をつけましょう。
防虫剤・乾燥剤は必需品です。
また温度・湿度を下げたりする事も有効です。