このブログコーナーでは個人的に素晴らしいと思った京都・滋賀・奈良のステキな神社仏閣を紹介していきます。
六道珍皇寺は建仁寺派の寺院で、六道と言ところから冥界を思わせます。
六道とは、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅(阿修羅)道・人道・天道の六種の冥界をいいます。
要するに人が亡くなると現世でのおこないにより、冥界で閻魔様により六つの道に振り分けられる。
それを、この六道珍皇寺が教えてくれます。
平安京では、都で亡くなった人々を鳥辺野(東山の方)に埋葬に行きます。
その途中にこのお寺があることから。
六道珍皇寺は、現世と他界の境にあたると考えられ、その近くを「六道の辻」と呼ばれています。
このお寺には「閻魔大王」と「小野篁」の木造があり、閻魔様はここが元祖かもしれません!
そして小野篁(おののたかむら)は、このお寺にある井戸を使って冥界に渡り閻魔様のお手伝いをした初めての人間です。
六道珍皇寺は、この世とあの世との境界にある寺院であることから
京都の人は、お盆になると「六道まいり」、あの世から先祖を家にお迎えするのに六道珍皇寺に行きます。
そして送り火(大文字焼き)によってあの世に送ります。
京都の寺院の中でもユニークなお寺です。
近くには「幽霊飴」なるものが今でも当時のままの製法で作り、販売しています。